特定保健指導

特定保健指導

 近頃「メタボ」という言葉を耳にしない日はありません。確かに 一昔前と比べると体重過多気味の人が老いも若きも増えているような気がします。どうしてこの様な状況になったのでしょうか?ーつには、食生活が豊かになりかつ欧風化して、高カロリー食品を食べる機会が増えたからでしょう。また、車社会になり、電車に乗っても階段よりエスカレーターに乗ることが圧倒的に増えました。深夜まで起きている人が増えたことも影響しているかもしれません。
ともかくこの傾向が続くと肥満者が増え、肥満に伴う色々な病気、動脈硬化、糖尿病、高脂血症、痛風、心筋梗塞などを患う人が増えるのは目に見えています。国としてはこれらの病気が増えてから膨大な医療費を国民が負担するよりは、肥満を予防することで厚生行政を誘導したいらしいのです。
この目的で数年前から健診事業がメタボリック症候群の予防と改善という方向に大きく舵を切りました。それを名付けて「特定健診」というのですが、特定健診の結果指導を要する人たち向けに設けられたのが、「特定保健指導」です。当皖では検査結果の意味、メタボリック症候群の概念を理解していただき、生活の改善、病気の予防のためにプランを作成しご指導致します。これには「動機づけ支援」と「積極的支援」があります。プランが無理なく行われて成果が上がるよう、定期的にフォローさせて頂きます。


保健師 佐藤芽以子